誘惑辛かった時期の事など次第に忘れ始め、連日夜の街に繰り出す。夜の街=ネオン街は、それなりに誘惑も多い。ある日、部下のY君が、知り合いが面白そうな店で働いてるので行って見ませんか?とお誘いを受ける。 その場所は日本国内で厳しく制限されている裏ギャンブルの世界。話を聞いて一瞬怯んだが、やはりギャンブル好きな私は気になって仕方無くなり、友達を呼ぶ様にお願いしてみる。 裏ギャンブルなど危険な世界に一度足を踏み入れば、二度と戻れないかも知れない不安が募った、でも話だけは聞いて見たい。 そんな不安を打ち消すかの様に、裏ギャンブル界で働いてる部下の友人M君が私の店にやって来た。 M君 『店長。こんちわ~♪初めまして(^o^)/』 私より随分と年下だったが、数多くの修羅場を潜り抜けて来ている様なオーラを、それとなく感じる事が出来た。 そして早速M君に内容を聞き始める・・・ オラ 『ヤバくないの?どんな賭け事?』 M君 『カジノですよ♪(^o^)/』 M君 『ラスベガスとかTVで見たこと無いですか?』 M君 『あれと全く一緒です♪日本では禁止されてますけどネ(^o^)/』 オラ 『幾らぐらい持って行けば遊べるの?』 M君 『そうですね3万位で十分遊べますよ』 オラ 『ヤクザとか居ないの』 M君 『店には居ないですよ~♪(^o^)/』 オラ 『店には?・・・・(ーー;)』 M君 『あぁ(^^ゞそんなに心配しなくても全然平気です♪』 M君 『ちゃんとルールだけ守れば、絶対に出てきませんからぁ(^^ゞ』 オラ 『ルールって?』 M君 『そうですね~大きな声を出さない事とか紳士的に振舞えば大丈夫です』 オラ 『入場料とかは?』 M君 『一切要りません(^o^)/飲み物・食べ物・タバコ全て無料です』 オラ 『えぇぇぇ(゜o゜)まじっすか?』 M君 『後ねぇ(^o^)/初回は店に行っただけで1万円サービスしてくれます』 オラ 『フムフム($・・)/それでどんなゲームが有るの?』 M君 『え~(^o^)/ブラックジャック・ルーレット・バカラ・スロット』 オラ 『ラスベガスのカジノみたいなんだね(゜o゜)』 オラ 『スロットって面白いの?(゜o゜)』 M君 『う~んスロットはパチ屋のと違って見てるだけだからツマラナイですよ(ーー;)』 M君 『スロットは一回ドラム回すのに720円掛かるので結構お金要りますよ・・・完全に遠隔だし(^o^)/』 M君 『おすすめはバカラですね(^o^)/イカサマが有りませんから♪』 オラ 『なんで?そう言えるの?(ーー;)』 M君 『だって私がディーラーですから・・・(^o^)/』 オラ 『そなんだ(^。^)でっどうやるの?』 M君 『そうですね~簡単に言うと・・・2分の1を当てるゲームです』 オラ 『2分の1・・・(^。^)』 M君 『そぅチップを賭ける所がプレイヤーとバンカー2箇所有るんですが・・・』 M君 『プレイヤーとバンカーは賭ける場所の事で、実際のプレイヤーの意味は無いんで間違えないように(^。^)』 M君 『そのどちらかが9に近いほうが勝ちです』 M君 『当たれば賭けた金額と同じ分だけチップが貰えます』 オラ 『なんか簡単そうだな(^o^)/』 オラ 『けど2分の1じゃ同じ金額を賭けてれば確率上負けないよね?』 M君 『じつはですね厳密に言うと2分の1じゃないんです』 オラ 『なんで?』 M君 『基本的にトランプ2枚の合計で競います。絵柄はすべて0で、合計した時の下一桁の数字で勝敗を決めます』 M君 『2枚の合計でどちらかが8か9になった時にゲームは終了です』 M君 『合計で8か9が出ない場合は延長戦になりますが、その延長戦にバンカー条件と言うのが有り』 M君 『確率計算上少しだけバンカーが有利なる様になってます』 M君 『ですので、その有利な分バンカーに賭けるとコミッションと言う掛け金に対する手数料が店に取られます』 オラ 『・・・・・・(ーー;)』 オラ 『う~ん(ーー;)ようわからんなぁ~(^^ゞ』 M君 『直ぐには判らないでしょうが、数をこなせば理解できます(^o^)/』 M君 『そもそも、確率なんてものはバカラには通用しませんよ』 M君 『カジノは雰囲気に飲まれたらおしまいですから・・・(^o^)/』 オラ 『雰囲気かぁ~(^。^)』 M君 『トツボな奴は何処までも落ちて行き、冷静に場の流れを読める奴が結構勝てたりするんです♪』 M君 『勝ちたければ冷静に場の雰囲気を見てキレてしまってる奴とか、落ち目の奴の賭けてる逆に賭けるんです(^o^)/』 M君 『そして絶対に怒ったり・感情的に成らない事ですよ♪』 M君 『僕は毎日見てるんで、これから落ち目に成って行く奴だけはハッキリと判るんです』 M君 『だから確率なんて存在しないんですよ♪』 この様な会話を数時間に渡って会話し、その後M君は職場の裏ギャンブルの世界へと消えて行った。 そして、その数時間後私は禁断の非合法の世界へ足を踏み入れてしまう。 【続く】 【目次へ戻る】 |